
クラシックコンサートが好きな方も、初めてクラシックコンサートに行く方も、意外と迷うのが服装ではないでしょうか。「ドレスアップしていきたいけど、ワンピースやスーツだと少し物足りない」そんな時におススメなのが着物です。
クラシックコンサートに着物がおススメな理由
クラシックコンサートと一言で言っても、ピアノコンサートからオーケストラまで様々な種類がありますが、そのコンサート会場はとても華やかです。
こちらの写真は、音楽好きが集まるサントリーホールで、昨年辻井伸行さんのショパンリサイタルを聴きに行きました。
子供の入場がNGというわけではもちろんないですが、クラシックコンサートは大人の楽しみの場という感じがしますよね。会場もドレスアップした大人の男女が集い、日常とはかけ離れた空間です。会場内の大きなパイプオルガンや、廊下に飾られた祝い花の数々がさらに会場に華やかさをプラスしています。
男性はジャケット着用の方がほとんどで、女性はスーツ・ワンピース・着物と様々なオシャレを楽しんでいます。中でも一際華やかなのが、やはり着物姿の女性たちです。海外でオペラなどを見に行くと豪華なロングドレスの女性を見かけますが、日本では着物がその役割を担っているのかもしれませんね。
クラシックコンサートには、どんな着物が正解?
基本的には、「オシャレ着」と呼ばれる小紋や紬、また色無地や柄が派手すぎない付け下げなどが合うと思います。歌舞伎では紬姿の観客が多いですが、クラシックコンサートの会場はどちらかというと色無地や付け下げ、小紋姿の女性が多いように感じます。
上の写真は、新宿文化センターで開催されたフジ子・ヘミングさんのピアノリサイタルに行った時のものです。赤の鮫小紋に名古屋帯を締めて、小さなパールが連なったバレッタでヘアアレンジをしました。
フジ子・ヘミングさんは着物好きで知られており、ご自身のリサイタルでも打掛のようなデザインの衣装でピアノを弾くこともあります。ピアノってどちらかというと肩が出るようなロングドレスを着て弾くイメージが強いのですが、比較的重いであろう着物を着て、袖が長くて邪魔なのも気にせず、リストのラ・カンパネラを演奏するフジ子・ヘミングさんの姿は圧巻でした。

新宿文化センターのパイプオルガン
私は自分が幼い頃から高校生くらいまでピアノを習っていたので、コンサートもピアノだけのものに行くことが多いのですが、ショパン・リスト・ベートーベンなど中世のヨーロッパで活躍した音楽家の名曲を、日本で着物を着ながら楽しむというのは何とも贅沢な時間だと感じます。
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