
訪問着や付け下げなど、フォーマルな場での着物に欠かせないのが袋帯です。袋帯は名古屋帯に比べて苦手なイメージを持ってらっしゃる方もいるかもしれませんが、基本的には名古屋帯とそんなに難易度は変わりません。フォーマルな着物でも自分で着付けができれば着付け代も不要になりますので、ぜひマスターしたいですよね。
袋帯の事前のセット
帯結びに必要なセット一式は基本的に名古屋帯と一緒ですので、こちらをご参照ください。>>名古屋帯の結び方|ひとりでも失敗しない秘訣
帯結びも名古屋帯と同様に、失敗しない秘訣はある程度事前にセットしてしまうことです。帯を結びながら二重太鼓を作っていくのは結構大変ですので、着物を着る前に事前にセットしてしまいます。
着物を着てからこの作業をすると着崩れの原因にもなりますので、必ず着物を着る前にセットするようにしましょう。
袋帯を結ぶ
ではいよいよ帯結びです。
まずは動画を見てみましょう。
いかがでしたか?
袋帯はたれの長さをあらかじめ決めてしまっているので、名古屋帯を比べるとお太鼓を作る部分は簡単な気がしています。ただ、袋帯は生地が厚くボリュームのあるものも多いと思いますので、体に巻いていくときは名古屋帯より大変です。
袋帯を綺麗に結ぶポイントは以下の3点です。
- 帯を締めるときに中心がズレないようにする。(動画にあるように、必ず三角の頂点の部分が背中の中心からズレないように、ズレてしまった場合は巻きながら中心まで戻していくようにします)
- 帯はしっかり締める(苦しいからと緩めに巻いてしまうと着崩れてしまいますので、帯の三角の部分に人差し指を入れてしっかりと締めます)
- 手早く結ぶ(モタモタしてしまうとと帯だけでなく着物の着崩れにも繋がってしまいますので、とにかく手早く結ぶのがコツです)
これも名古屋帯と一緒ですね。違う点は、名古屋帯はお太鼓が一重なのに対し、袋帯は二重太鼓なところです。最後に手先をお太鼓の中にしまう際、また帯〆をお太鼓の中を通していく際には、二重太鼓の間に挟まってしまわないように注意ましょう。
お出掛け中に帯が緩んできてしまった場合の対処法
しっかり締めたつもりでも、お出掛けしている途中で帯が緩んできてしまうことがあります。着物初心者だとこんな時って焦りますよね。でも大丈夫です!帯が緩んだ場合は、帯の下にハンカチや薄手のタオルなどを詰めて隙間を埋めることで応急処置ができます。
着物を着てお出掛けする際には、帯崩れの対処や食べこぼしなどの防止にハンカチや薄手のタオルは欠かせませんので、忘れないように出掛ける前にもう一度チェックしてみてください。
華やかな袋帯の結び方をマスターすると、着物を着るのが一段と楽しくなりまね。
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