
首回りの皮脂汚れって洋服でも気になりますよね。着物も同様に首回りは結構汚れます。最近は真冬でも電車や屋内は暑かったりしますので、こまめに洗って清潔に保ちたいところです。ここでは、半衿の洗い方や理想的なお手入れの頻度についてご紹介します。
半衿のお手入れの頻度ってどのくらい?
半衿は、食べ物をこぼしてしまったり口紅やファンデーションなどをつけてしまった場合は、すぐにクリーニングに出しましょう。毎回クリーニングはお金がかかりますので、食べこぼしを避けるためにも、心配な方は食事の時にナプキンやハンカチを衿元に挟んでおくと安心です。
特に汚していないと思っていても、気づかない間に皮脂汚れはついてしまっています。ついうっかりそのまましまい込んでしまうと、次に着物を着ようと長襦袢を引っ張り出してきたら半衿が汚れていた…なんてことになってしまうとショックですよね。(私はこの経験があります。笑)着物を着たら、シーズンがいつであっても基本的には毎回半衿を外して洗うのが理想的です。
半衿の洗い方と付け方
半衿は、正絹であれば手洗い、ポリエステルであればネットに入れて洗濯機で洗えます。
半衿の洗い方
- 手洗いの場合は、洗面器などに水を入れオシャレ着用の洗剤(エマールなど)を数滴入れます。お湯やぬるま湯は縮みの原因になりますので、必ずお水を使います。
- そこに半衿を浸し、歯ブラシや洗濯用のブラシなどで軽くこすり洗いをします。10分ほどつけ置きします。
- 軽く手で絞り(水が切れる程度)、陰干しをします。この時、強く絞りすぎてしまうとシワの原因になりますので、軽く絞る程度にしておきましょう。
- 半乾きの状態で取り込み、低温に設定したアイロンで当て布を当てながらアイロンをかけます。
半衿の付け方
- 半衿を縦に半分に折って、当て布を当てて折り線をアイロンでつけていきます。
- 半衿を長襦袢に当てて、中央の折り線を合わせて衿元で折り返します。衿芯が入る幅を確保して余分な部分を内側に折り返します。(長襦袢の衿線に合わせて折り込んでいけば大体衿芯の幅と同じくらいだと思います。)
- 上の写真のようにマチ針で止めていき、背中心から外側に向けてまつり縫いをしていきます。マチ針を止める時は、半衿がたるまないように軽く伸ばすようにします。
- 下の写真が縫ったところです。(不器用なのがバレバレで恥かしいですが…)今回はわかりやすいように糸をグレーにしていますが、通常は半衿と同じ色の方が糸が目立たなくて良いと思います。
- 裏側も表側と同様に背中心から外側に向けて縫っていきます。
完成です!
半衿は着物からちょっと覗く程度ですが、顔の直下という位置もありとても目立つ部分ですので、清潔でピンとした半衿をキープしたいですね。最近は柄ものの半衿もとても人気ですが、白の半衿も王道でやっぱり素敵です。
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