
着物が似合う古都といえば、京都ですよね。でも日本には、京都以外にも着物で楽しく散策できる古都がたくさんあります。今回は、観光にグルメにと楽しみがいっぱいある金沢をご紹介したいと思います。
人気急上昇中の金沢の魅力
2015年3月に北陸新幹線が開通し、東京からわずか3時間足らずで行けるようになり瞬く間に人気観光地となった金沢。日本三名園・お城・茶屋町と着物好きにはたまらない観光名所もたくさんありますので、絶対外せないスポットをまとめてみました。
着物で行きたいスポット4選
① 兼六園
金沢と言えば、兼六園ですよね。「岡山市の後楽園」「水戸市の偕楽園」と並び日本が誇る優れた景勝を持つ日本三名園の1つです。加賀百万石の前田家の庭園として造られたもので、緑と花と水と空の青すべてが計算し尽くされたような見事なバランスは息を飲むほど美しいです。

兼六園(写真提供:金沢市)
庭園の入り口付近や園内に多少の坂道や階段はありますが、日本庭園と着物はとてもマッチしますし、園内至るところに撮影ポイントがありますので是非一度は着物で訪れたい場所です。ちなみに私はGWのシーズンに薄いピンクの結城紬を着て行きましたが、四季によって雰囲気が大きく異なるのも兼六園の魅力だそうですので、今度は違うシーズンに違う着物を着てまた訪れたいと思っています。
② 金沢城
兼六園に隣接する金沢城公園は、やはり着物で行くには外せないスポットです。写真にあるお城への橋が、ちょうど兼六園の出入り口付近にありますので、このあたりでお城をバッグに着物で写真を撮ったらバッチリですね。

金沢城(写真提供:金沢市)
③ 武家屋敷跡
加賀藩の中・下級武士が住居を構えた長屋が今もそのまま残る武家屋敷跡は、まるでタイムスリップしたような気分にしてくれます。今現在も人が住み続けている家もあり、歴史と現在が繋がっていることも同時に感じさせてくれる貴重なエリアです。

武家屋敷跡(写真提供:金沢市)
写真はミシュラン2つ星を獲得した野村家。色鮮やかな鯉が泳ぐ池を眺めながら縁側でのんびり過ごしていると、思わず時が経つのも忘れてしまいそうですね。
④着物巡り
金沢は加賀友禅や牛首紬など着物の産地としても有名なところです。博物館や呉服屋さん巡りをしながら、金沢の着物文化に触れ合うひと時もおススメです。金沢はレンタル着物のショップもたくさんありますし数千円で丸一日レンタルできるそうですので、これを機に着物デビューしたい方にもおススメです。

友禅流し(写真提供:金沢市)
私が金沢を訪れた時にはちょうど兼六園付近で結婚式が行われていたようで、参列者の方々の見事な加賀友禅の着物が本当に素敵でした。
着物を脱いで行きたいスポット2選
①金沢21世紀美術館

写真提供:金沢市
アート好きなら外せない金沢21世紀美術館。まるでプールの中にいる感覚を味わえるこのオブジェはとても有名ですよね。
現代アートなので洋服で楽しむのも良いですし、兼六園の向かいなので着物でそのままフラリと訪れても良いような気軽に楽しめる場所です。
②近江町市場
金沢のもう一つの魅力は「食文化」。日本海に面し海の幸が豊富な金沢は、太平洋とは違った味を楽しめます。新鮮なカニやエビはもちろんのこと、錦織選手も大好きだという「のどぐろ」も驚くほど美味しくいただけます。

近江町市場(写真提供:金沢市)
市場には海鮮がたっぷりの海鮮丼を提供するお寿司屋さんが何軒もありますのでお店に入って存分に食べることもできますし、食べ歩きしながら楽しむこともできます。ここはぜひ着物を脱いで思う存分食べ尽くしたいですね!
いかがでしたか?
観光もグルメも楽しめる金沢は、早くも新たな人気定番観光地となっていますが、着物でも楽しめるおススメな観光地でもあります。さらに金沢は温泉地でもありますので、観光で疲れた体も癒せて贅沢三昧ですね。
金沢は観光スポットが密集しているので2泊もすれば充分堪能でき、京都ほど混んでもいなく、また四季折々で庭園もグルメも色々な楽しみ方ができるなど、観光地としては申し分なく楽しめると思います。着物で長距離を移動するのはなかなか辛いものですが、ちょっと歩いて、ちょっとタクシーに乗って移動できる距離というのがまた嬉しいですね。
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