
「着物1枚に帯3本」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。着物コーディネートのハウツーを表した言葉で、同じ着物でも帯を変えれば雰囲気も変わって色んなコーディネートが楽しめますよ、という趣旨の言葉です。
今回は、その逆で同じ名古屋帯で着物を変えて着物コーディネートを楽しんでみました。
コーディネートの主役になる名古屋帯
今回着回すのは、こちらの西陣織の名古屋帯。先週末に購入した帯が仕立て上がって今朝届きました♪ 「色無地にも小紋にも、付け下げをオシャレ着として着る場合にも合わせられて便利ですよ」とお店の人に勧めていただいたので、早速着物と合わせてみます。
色無地の着物と合わせる
まずはブルーの色無地の着物。この着物は単衣なので、5月下旬〜6月くらいのコーディネートでしょうか。帯も明るい色なので、単衣にもよく合いますね。
次も色無地ですが、今度はベージュ色の袷の着物です。どちらの色無地もシンプルながら上品な仕上がりになりました。ホテルでのお食事だったり、ちょっとフォーマルな場だけれども気張りすぎたくない時なんかにちょうど良さそうですね。
小紋の着物と合わせる
次はお気に入りのピンクの小紋に合わせてみます。この小紋は柄も小さく白いので、コーディネートがしやすい着物です。着物も帯もパステルカラーが入ってとてもマッチします。女友達と着物でお出掛けする時に着たいコーディネートです。
今度は、赤い鮫小紋です。鮫小紋は柄が微細で遠目で見るとほぼ色無地なので、色無地の着物同様にとても合います。帯がシルバーがかっているので、すごくカジュアルな着物よりも、色無地や鮫小紋のような着物をオシャレ着として着たいときに活躍してくれそうです。
付け下げの着物と合わせる
最後は絞りが入った付け下げの着物と合わせてみます。これも全然いけちゃいそうですね。新春歌舞伎や音楽鑑賞などの装いにピッタリそうです。
以上、5枚の着物と合わせてみましたが、結構オールマイティな感じで嬉しいです。冒頭にも書いた「帯を変えると着物はガラリと雰囲気が変わる」とはよく聞きますが、使い回しできる帯を一本持っておくと省スペースにもなり重宝しそうです。
失敗しづらい着物コーディネート
着物のコーディネートって、普段洋服では身につけないような色や柄だったりするので悩みますよね。昔ほどしきたりもうるさくなく、オシャレ着なら楽しむことを優先にしてOKという風潮になってきてはいますが、それでもやっぱり洋服とは勝手が違って難しく感じることもあります。
着物と帯のコーディネートに迷ったら、おススメはどちらかをシンプルにしてしまうことです。着物であれば色無地や鮫小紋のような柄がないもしくはほとんど目立たないものには柄の帯はすごく合わせやすいですし、小紋でも上の写真にあるようなシンプルな色合いや小さな柄の着物は帯合わせが簡単です。
逆に、着物に大きな柄が入っていたり、色彩豊かな小紋の時は今度は帯をシンプルにすると全体がまとまりやすいと思います。下の写真は大きな柄が入っている大島紬に、赤い無地の帯を合わせています。
迷いながら色んなコーディネートを試してみるうちにだんだん楽しくなってきて、ハマり出すと今度は洋服のコーディネートが物足りなく思えてくるので厄介です(笑)
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