
着付けの上達には、とにかく着ることが大事
着付けを習ってからもうすぐ4年が経ちますが、ようやく自分に合った着付けができるようになってきた気がします。着付けは初めてだと教えてもらう以外に習得方法はありませんが、一度教えてもらったらあとはとにかく着て出掛けることが、上達への近道とよく聞きます。
着物はそうしょっちゅう着れるものでもないので、私自身1シーズンに1〜2度程度しか着れていませんが、それでも最初に着物でお出掛けしたときを振り返るとだいぶ上達してきたなと実感するので、これから着付けを習いたい方や上達したい方の参考になればと思い振り返りをしてみました。
最初のお出掛けの着付けとコーディネート
着物を着て初めてのお出掛けは、国立劇場の歌舞伎観劇でした。ピンクの小紋に祖母に譲ってもらった白い塩瀬の名古屋帯を合わせています。この角度で見ると初めてにしては結構上手に着れたかなという気もします。
ただ、下の写真を見ると完全に裾が広がってしまってますね。着付けの時にしっかり裾をあげていなかったのが原因だと思われます。(写真が小さくてスミマセン)
後ろ姿を見ても、右下あたりがダボついてるのがわかります。
衣紋はというと、こちらはちょっと詰まりすぎな感じもします。下から写しているからというのもあるかもしれませんが、今着付ける時はもうちょっと衣紋を抜いて着ています。
さて、次にコーディネートです。ピンクの小紋に白い帯というのはよくマッチしていると思うのですが、帯上や帯〆もピンクに統一してしまっています。洋服っぽいコーディネートでまとまりは良いかもしれないですが、せっかく着物なので小物はブルー系にするなどして色を少し外した方が良かったかなという気がします。ちなみに、半衿はあまり多く出さない派なので、衿元は今も同じ感じか少しだけ首元の半衿を多く出す程度です。
以上、いくつか気になる点はありましたが、それでも着崩れることもなく無事家まで帰ってこれましたし、初回でこれなら合格点ではないかと思います。オシャレ着であれば、多少自分に甘くしながらでも着てしまう思い切りも大事だと思います(笑)。
私の場合初めてのお出掛けをするまでは、個人の着付け教室に約4ヶ月間ほぼ毎週末通い、留袖を30分以内に着るという卒業テストまで受けました。このお出掛けは教室の初級コースを卒業した直後だったので、着付けも割と上手にできたのかもしれません。
同じ着物でその後の着付け
このピンクの小紋はブログでも度々出てきていますが、お気に入りなので何度か着ています。
まずは帯を紫に変えたパターン。最初のお出掛けから2年ほど経っていますので、この時は裾も広がっていないですし、衣紋もちゃんと抜けてますね。最初に合わせた白い帯も合っていたのですが、濃い色の帯を合わせた方が可愛らしいイメージは出るなと思いました。
前はこんな感じです。この時は帯上を薄いイエローのものにして、帯〆はピンクと白のバイカラーのものにしました。帯が紫なので帯〆にピンクが入っていても同化しなくてちょうどいい感じでした。
黒い帯を合わせても素敵なコーディネートになりました。やっぱりこの着物には濃い色の帯を合わせた方が好きなテイストになります。これは2ヶ月ほど前のお出掛けで着たコーディネートです。
よくある着付けトラブル
お出掛け中によくある着付けトラブルが「帯がゆるくて下がってしまう」ではないでしょうか。帯がきつすぎるというトラブルもありますが、これは苦しくて食べれないというくらいで着付けが崩れてくるわけではないのでそう大きな問題ではないですが、帯が緩いと着付け全体が崩れてしまうので、お出掛け中でも対処が必要になります。
帯が下がってきてしまうのは、帯と体の間に隙間が空いてしまっているのが原因ですので、これを埋める必要があります。帯〆を締め直すというのも応急処置としてありますが、一度緩んでしまった帯は帯〆を締め直しただけでは直りませんので、帯と着物の間に薄手のタオルなどを挟んで隙間を埋める方法がおススメです。
やり方は、帯板と着物の間にタオルハンカチを半分に折ったものを下から入れ込み、帯〆を締め直します。それでも緩い場合には、もう一枚タオルハンカチを同じ方法で入れ込むか、もしくはお太鼓の下にタオルハンカチを入れ込む方法もあります。どちらかというと前側でタオルハンカチを入れる方が初めのうちは簡単かもしれません。
慣れるまでは、お出掛けする時にはタオルハンカチを2〜3枚持ち歩いていると便利です。着崩れの応急処置にも使えますし、ちょっと何かを食べる時にこぼさないように膝や衿もとをカバーすることもできます。
帯によってベストな締め具合も微妙に違ってきたりするので、何度も着て感触に慣れながら自分に合った着付けがマスターできるといいですよね。
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