
昨日、日本を訪れているロンドンビジネススクールの学生さんたちに、日本文化を紹介する会のお手伝いをしてきました。せっかくなので私も着物を着て行ったので、着物コーディネートと会の内容を少しご紹介させていただきます。
鮫小紋と名古屋帯のコーディネート
今回の着物コーディネートは、赤い鮫小紋に先日新調した西陣織の名古屋帯を合わせました。
前はこんな感じです。この鮫小紋は真っ赤ではなく少しピンクがかった独特な色味がとても素敵でお気に入りです。こういう深みのある色合いが、まさに着物の魅力の1つですよね。
この名古屋帯は、ピンクやライトグリーン、ライトパープルなど複数色のパステルカラーが入っているので、帯上や帯〆もとても合わせやすいです。今回は春らしく、帯上はライトイエロー、帯〆はライトグリーンで合わせてみました。
ちなみに、前回この鮫小紋を着た時のコーディネートはこんな感じです。名古屋帯のベースは同じく白ですが、帯に入った他の色が濃くはっきりした色合いが多いので、全体的にしまった感じになります。
この鮫小紋には紋を入れていないので、基本的には名古屋帯を合わせてオシャレ着として活用することが多いです。色が華やかなので単色でも地味にならず、鮫小紋ならではの上品さも演出できるので、とても重宝しています。色が色なのでいくつまで着れるかが唯一の懸念点ですが、帯を工夫すれば40代までは問題なく着れそうかなと思っています。
日本文化の紹介イベントと外国人の反響
今回の参加者は、世界中から集まったロンドンビジネススクールの学生さんたちです。年齢は20〜30代くらいが多かったように思いますが、皆さんとても熱心に写真や動画を撮りながら立ち上がって見ていたりもしました。
着物も事前に着付けてもらっていて、皆さんとてもよく似合っていたのですが、中でも男性陣はほぼ違和感なくバッチリきまっていました。着物は恰幅が良い方が似合うなんて言いますが、外国人の恰幅の良さが袴にマッチするのでしょうか、特に中東男性は自分たちの民族衣装ではないかと思うほどのハマり具合で、正直ビックリしました。
尺八の音色を興味深そうに聞いたり、
床の間に飾られた掛け軸の禅の教えの意味に耳を傾けたりと、とても満足していただけたようでお手伝いスタッフとしても嬉しかったです。
会は浅草で開催されたのですが、今や外国人旅行客にも大人気スポットとなった浅草は、平日にもかかわらずどの通りも着物を着た外国人で溢れかえっていました。日本の大切な文化が、彼らによってまた注目され息を吹き返してくれるのは嬉しいことですね。
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