袷と単衣の違いと衣替えのタイミング

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着物の反物

洋服と同じように、着物にも冬物と夏物がありそれぞれの時期で衣替えをします。ここでは、冬物着物の袷(あわせ)と夏物着物の単衣(ひとえ)の違いと、衣替えの時期や衣替えに合わせて替える物をご紹介していきたいと思います。

袷と単衣ってどう違うの?どこで見分けるの?

袷と単衣で大きく違う点は、裏地があるかないかです。着物の裏地は2種類あり、胴裏(どううら)と呼ばれる部分と八掛(はっかけ)と呼ばれる部分に分かれます。胴裏は上半身からお尻の下あたりまで付いていて、八掛は胴裏の下にあたる裾の部分と袖口部分に付いています。

下の写真は着物の裾の部分をめくったものですが、この写真でいうと赤い生地の部分が八掛になります。

八掛

歩く時や手元を動かしたりする時にチラリと見える部分ですので、この八掛の色でもオシャレを楽しむ人は昔から多いそうです。裏地でオシャレをするなんて、昔の人は粋なオシャレの楽しみ方をしますよね。

この八掛があるお陰で、着物は冬でも足元まですっぽり包まれて暖かく真冬日でなければ道行(みちゆき・和装のコート)がなくてもお出掛けできたりします。

 

衣替えっていつやるの?何を替えるの?

次に衣替えの時期についてご紹介します。着物は大原則として月によって着る物と合わせる小物を替えていくことになっていますが、最近は温暖化で大原則が作られた昔とは気温も大きく変わってきていますので、気温に合わせて臨機応変に着物や小物を替えていくことが好ましいとされています。

衣替えで替えるものは主に以下の5点です。

  • 着物
  • 長襦袢
  • 帯上(おびあげ)、帯〆(おびじめ)
  • 半衿

 

月による衣替えカレンダー

まずは大原則の月による衣替えカレンダーです。

着物 長襦袢 帯上帯〆 半衿
1 冬物 冬物 冬物
2 冬物 冬物 冬物
3 冬物 冬物 冬物
4 冬物 冬物 冬物
5 単衣 冬物 冬物 冬物
6 単衣 絽・紗、麻 夏物 夏物 夏物
7 絽・紗、麻 絽・紗、麻 夏物 夏物 夏物
8 絽・紗、麻 絽・紗、麻 夏物 夏物 夏物
9 単衣 絽・紗、麻 冬物 冬物 冬物
10 単衣  冬物 冬物 冬物
11  冬物 冬物 冬物
12  冬物 冬物 冬物

参照:「着つけ入門講座」きものカルチャー研究所

長襦袢は5月・10月は単衣ですが、それ以外は基本的に6月〜9月が夏物への衣替えの時期となります。帯や小物類は9月から一足早く冬支度といった感じでしょうか。

真夏の7月と8月は、着物も長襦袢も通気性が良く透け感のある着物にさらに衣替えとなりますが、酷暑の真夏日に着物を着る人はよほどの着物好き・着物通だと思いますので、普通の方は真夏は着物をお休みするか、シックな柄の浴衣に麻の帯を合わせるなどして楽しむのも良いかもしれません。

浴衣と麻の名古屋帯

気温による衣替えカレンダー

次は気温による衣替えカレンダーです。

気温 着物 長襦袢 帯・帯上帯〆・半衿
〜5℃ 冬物
5〜15℃ 冬物
15〜22℃ 単衣 冬物
22〜28℃ 単衣 単衣 向暑:夏物

向寒:冬物

28℃〜 絽・紗、麻 絽・紗、麻 夏物

参照:「着つけ入門講座」きものカルチャー研究所

※向暑は夏に向かって(5月や6月)、向寒は冬に向かって(9月など)になります。

昔は月による衣替えのカレンダーがしきたりとして守られていたそうですが、異常気象も多い近年では気温に応じて臨機応変で良いという考え方がメジャーになってきたようです。大原則を念頭に置きながら、臨機応変にアレンジできると良いですね。

 

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